銘「純米大吟醸」~「Nicom@stream!!2014」参加しました。
という事で、「Nicom@stream!!2014」、17日が出番でした。
視聴して下さった皆様、並びに運営・LV会場の皆様、どうもありがとうございました。
という事で、自分のセットリストをザッと振り返ってみたいと思います。
参加する気になったのは、一般枠受け付け開始からすでに何日か経っていたぐらいのタイミングで、ほんの思い付きのごくごく軽い気持ちではありました。また、それ故にリスト組みにもさほど時間はかけていません。
まず問題だったのは、枠がたった30分という点。入れてみれば意外と詰め込める…と実際やってみて気付きはしましたが、それでも「好きな動画」を手当たり次第に入れていける分数ではありません。となれば、これはもう最初からテーマを限定してしまって、それに合う動画をピックアップしていくやり方でないとまとまらないな、と直感しました。
そして考えたのは、どうせみんな重たいのとか騒がしいのとか小難しいのとか並べてくるんだろうなー、という事。
いやもちろんそういうのもいいんだけど、そればっかりじゃ何だし、何より企画全体を考えたらちょっと一息ついてのんびり見れる時間が欲しいでしょう。なので、誰かに期待するよりは自分でそういう時間を作ってやるわい、と。この時点で選考で落とされる可能性は考えていなかったりしますが、そういう「逆張り」なコンセプトをハッキリ打ち出せば運営としても「使いやすい」セットリストになるだろうし、落とされる可能性も減ろうというもの…という読みもありました。
ともあれ。
だから、軽く。爽やかに。
シンプルに。難しい事も余計な事もあまり考えずに。考えさせないように。
説教臭くならずに。肩の力抜いて。
ダレないように。共通要素や似たような味わいの物ばかり並べないように。
そういう感じでサラリと流れる30分、というコンセプトはすぐに決まったのでした。
題して「スローなニコマスにしてくれ」…というのを最初考えてましたが、若い子笑ってくれねーだろって事で没。
となれば、オープニングはこれ。即決でした。
シンプルの極み。爽やかで、軽快で、華やかで、始まり感あります。
確かいつかのVRFのしょじょんPパートもこれで始まってた記憶が。
そうそう、しょじょんPのVRFと言えば、これがほぼ30分だからこれ一本セトリに入れてさ、終わりでいいんじゃない?とちょっと思いました。ちょっとだけね。
そこから繋ぐなら、これでしょう。爽やかな流れを維持しつつ、まず序盤にドカンと。これも即決。
この二つの繋ぎが我ながら美しすぎて、正直これだけで仕事終わった気分でした。
上げておいて、ここで落ち着かせて。
この企画の話を聞いた時、何はなくとも「これ見せたいなあ」と思ったのがこれでした。どうも不遇な作品だと思いません?
が、なにせこういう特異な作品なんで、考えなしに組んでゴロッと入れたんではどうしても浮いてしまいます。これを違和感なく溶け込ませ流して見せるにはどうすればいいか、というのが今回のコンセプトの出発点。このためのセットリスト、と言っても過言ではないかも知れません。
いや、まあ、あんま古参丸出しなセトリになるのも何だし、今年の動画も一本ぐらい入れなきゃならんだろーな、と。じゃあこれだよね、と。この流れならね。
ベタなセレクトではあるけれど、結果的にいい感じに流れに嵌ってくれたと思います。予想以上に。
静かに、どんどん静かに。どんどん深く。
…と、どんどん深く潜る方向に行ったおかげで「これ」が入れられた!というのがこの上ない僥倖でありました。
深く深く潜った先の、いちばん深い底にあるもの。
静謐さの極致。かつあまりに「アイマス」離れしていて、これこそ普通ならどんな動画と並べても浮いてしまう諸刃の剣。これも常々「見せたいなー」と思っていて今回も頭の隅には置かれていて、「Love Story」→「オレンジ」と並べたところで「あれ、これ『眩惑』まで潜れるんじゃね?」と。電流走りました。何この奇跡。
なお、この動画が底というか構成上の頂点なので、これをトルツメしてもセットリストは成立します。これを境に前後対称なので。
実はこのセットリスト、30分ギリギリまで詰め込んであるんです。余裕数十秒だったはず。なので万が一「余裕が欲しいからどれか削ってもらえないか」と運営から言われたら、前述の理由でこれを削るつもりでいました。これが一番短い動画なんで気分的に損しないから、というのもありますw(当方ケチにつき)
ここで反転。静けさを保ったまま、徐々に熱く。
これも普通ならセットリストに入れるとなると扱いに困る作品です。でも「眩惑」から繋げてみると熱さの方が際立つという。「obsession」、「執念」ですから。
あと、それなりにいるであろう箱版やってない人にはピンと来ない動画かも知れませんね。でもそこはこの作品の力、映像と音楽がかもし出す静かな緊張感と悲壮感に期待、という事で。
さて。
最後までここだけ、「Stages of Obsession」と「ワンダーフォーゲル」の間が決まらなかったんですね。ここにはまるのは何か。ワンゲルに繋ぐ以上、ここで上げていかなきゃいけない。かと言ってSoOの後だから急に明るくしてもいけない。派手になり過ぎてもいけない。難解です。
と、ここで改めてこの時点でのセットリストを眺めると、「ちょっと軽すぎるか」という気がしてきました。サラッととは言っても、本当に全部サラッと流れたのではインパクトに欠けるきらいがある。ここらで何かアクセントになるような重いものが、腹にたまるものが欲しい。
そこで、そう言えば…と思い出したのが「Baby I Love You」。これも見せたい動画だったんですが、手描きを混ぜると流れから浮く、という事で早期に没にしたもの。それならこれではなく、OGOP繋がりでニーナならどうだ、と。
ラフでノイジーで荒々しくて、パッと見これも浮きそうな気はする。でも騒がしくはないし、何よりとても純粋。丁度いい感じの重たさなのは間違いないし、ここに収めても純粋で重い愛情で押し切ってしまえるのではないか、と直感しました。結果、いい感じのアクセントになったんじゃないかと思います。
そうそう、入れてみて気付いたんですが、これ、すごく暖かい作品ですよね。
ラス前。ライブだと流れの締めですね。
これで締めるのは早々に決めていました。ワンゲル流しときゃとりあえず締まるだろ、という感覚でw
シンプルで、爽やかで、軽やかに。まさしく今回のテーマの象徴。そしてここで一気に華やかに開放。このためにオープニングから仕込んできた訳ですよ。
VRFが思い出されます。というか今回のセトリ、実はVRF風味強いんですよね。動画自体はロック感ないのばっかなのにw
アンコール。
ここでこれというのも早々に決めていました。これ好きなんですよ。でもシラカワP作品でこれだけなんか不遇じゃありません?(二度目) あとクリスマスだしね!
今回の場合、例えばシラカワPでも他のじゃダメだった訳です。どこか説教臭くなってしまうし、熱くなりすぎてしまう。
シンプルに、軽快に、ひたすら可愛らしく、かつソウルフルに。クラップ推奨。のんびりほんわかと終わるのです。
以上、セレクト自体は至ってベタではありますが、なかなかコンパクトに、さっぱりとまとまった30分にはなったんじゃないかな、と思います。
むしろ30分で十分、コンセプトがハッキリしていてうまく嵌まる動画を揃えられれば30分でかなりの事ができる、と感じました。ダレず疲れず一息に見れる、という意味ではむしろ1時間2時間では冗長になるかも…という気すらしています。自分なら。
全てを満たす事はできないから、規定の範囲内でできる事を、ギリギリまで切り詰めて、試行錯誤しつつ洗練させていく――一般30分枠にはそういう楽しさがあるように思いました。この機会で他にもいろんなコンセプトを思い付いてしまった事でもありますし、もし次回あるとしたら、ぜひまた30分枠に申し込みたいところです。
最後に、今回のセットリスト、LVにて「澄んだ枠」との評を頂きましたのでタイトルの通りに銘打ってみて締めとさせていただきます。
ご視聴ありがとうございました。